再結成で話題のザ・ポリス。そのリードヴォーカリストでベーシストのスティングが扁桃腺炎になったらどんな声になるのだろうか、って考えたことありますか? 自分は一度もありません。特徴的な鋭く高い声(以前、ある音楽ライターは〈怪鳥的〉と表現していました。「怪鳥、お車の用意ができました」「うむ、ごくロークサーヌ」っていう感じだろうか。いや違う)が、扁桃腺炎でどのように変質するのか。意外とサッカーの現ロシア代表監督、フース・ヒディングの声に似てくるのではないだろうか。スティングだけに。はい、つまらないね。
ギターにアンディ・サマーズ、ドラムスにスチュワート・コープランドとスティングを加えて、ロックの三大スリーピース(3人組)バンドと評価する人もいる。おそらくは、クラプトンが在籍していた60年代の〈クリーム
ザ・ポリスのファンはスティングの声だけを聴いているわけではない。サマーズのソリッド、時には粘着性のあるギター、コープランドの緻密かつ大胆で「歌う」ようなドラミング。これらが3人編成の限界を逆手にとって独特の空気感を生み出している。後期サウンドはシンセサイザーを多様していくも、ギターとドラムにスティングの声のおかげでファンは減らず、逆に増やしていって世界的なブランドとなったわけですな。
Marty101で聴いてみるかな、ザ・ポリスを。やっぱり「華麗なる一族」の最終回を見ようかな。わかった。こうしよう。ザ・ポリスを聴きながら、華麗を見よう。合間にこのテキストを打ち込んでいきゃあ、3つのことが同時進行できる。ひとり3ピースだ。
Marty、いいですね。3人の楽器、とくにやはり、ギターへの指の当たりやシンバルの形状まで見えるような。初期のサウンドは、なんか無菌ルームか真空ルームで演奏しているような緊迫感さえ再現する。もっとも、真空ルームでは音が伝わらないが。スティングのベースはどんどんうまくなっていく感じも伝わるのも面白い。各アルバムはほとんど彼ら自身でプロデュースしている。才能あふれる若者たちだと思ったら、もう50。うれしいね。ただ、ひとつだけ汚点あり。彼らの来日記念盤でヒット曲「ドゥ・ドゥ・ドゥ・ダ・ダ・ダ」の日本語バージョンが過去に存在した。音楽評論家の湯川れい子女史による歌詞だ。これで、日本ファンの多くがドンビキしたことを記憶しておいてほしい。
「華麗なる一族」、イーグルスの「ならず者」を使ったな。悪いヤツめ。映画版もいいよ。もっとドロドロしていて。2時間で終わるし。


